小耳症(右耳)の修正手術(右耳介再挙上術) 2025/10/7
S.H君 手術時16歳男児の修正手術記録
| 施設名 | 担当医師 |
|---|---|
| 成田富里徳洲会病院 | 丸山成一 (ヒルズ美容クリニック) |
| 中島康代 (成田富里徳洲会病院) |
解説

7年前に永田先生が1回目と2回目手術まで行った症例です。その後、形成された右耳が感染を起こしたため、永田先生によって挙上用の肋軟骨ブロックが抜去されています。そのため、耳の高さが低い状態でした。高さの調整を行うため、このたび成田富里徳洲会病院での再手術を行いました。
今回の手術では、再挙上を行いました。
写真は、旧:永田小耳症形成外科クリニックで撮影された術前の状態ですが、元々は耳垂残存型(じすいざんぞんがた)小耳症の症例です。
【耳垂残存型(じすいざんぞんがた)小耳症の特徴】耳垂残存型小耳症は、耳垂(耳たぶ)だけが形成されているタイプの小耳症です。耳珠や耳介全体を新たに作るケースが多く、耳介全体の再建が必要となります。再建範囲が広いほど皮膚の使用量も増え、手術の難易度は高くなります。

手術と経過
STEP 01





健側の左耳を参考に耳を立てます。
STEP 02

耳介再挙上術のデザインです。
耳は高さの無い状態です。
STEP 03


新たに肋軟骨を採取し肋軟骨ブロックを作成しました。
剥離した耳の後面に新たに肋軟骨ブロックを挿入し周囲の動脈弁などでくるみます。
STEP 04





STEP 05

術直後の状態です。
STEP 06


耳介はしっかり立っています。
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今回の手術の術後合併症
■重篤な合併症
顔面神経や血管の走行に異常を認めることが多く、手術によって顔面神経麻痺や皮膚壊死を起こすことがあります。
また軟骨の採取部位では気胸・血胸・心タンポナーデの可能性があります。
■その他の合併症
①皮弁の生着不良・壊死
②感染(MRSAなど)、移植軟骨の露出
③糸やワイヤーの露出
④傷跡が目立つ
⑤薄毛・脱毛
⑥長時間同じ体位による環軸椎亜脱臼{第一頸椎(環椎)と第二頸椎(軸椎)}
⑦長時間同じ体位による褥瘡
⑧その他、予測不可能な合併症
以上のような合併症が起こった場合は、再手術や処置を行う場合もありますが、不可逆的な状態もありえますのでご了承ください。
※ここに供覧した症例は、小耳症の手術をご理解いただくためのものです。症例により結果は異なります。
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