埋没耳+耳甲介型小耳症(左耳)の耳介形成術 2025/9/16

施設名担当医師
成田富里徳洲会病院丸山成一
(ヒルズ美容クリニック)  
中島康代
(成田富里徳洲会病院)

解説

この患者様は成人の方ですが、左耳が『埋没耳』と『耳甲介型小耳症』が混在しているタイプです。『埋没耳』とは、耳介の上部が側頭部に埋まりこんでいる状態で、患者様によりその程度は様々です。

手術と経過

手術前の左耳(側面から見た状態)

耳甲介型の特徴である対耳輪上脚と耳輪の一部の欠損と、耳介の上部が側頭部に埋まりこんだ埋没耳の症例です。

術前(側面から見た左耳の状態)
術前(斜めから見た状態)
術前(正面から見た状態)
術前(背面から見た状態)
健側の右耳(斜めから見た状態)

健側の右耳を参考に耳介を形成します。

デザイン
耳裏のデザイン

耳介形成術のデザインです。

術中
術中

対耳輪上脚および耳輪の一部に欠損が認められたため、第8肋軟骨を採取し、耳介形態に合わせて細工した上で移植・再建を行いました。

上脚はもともとあった耳介軟骨をタッキングすることで作成し、耳輪と舟状窩を肋軟骨で作成しました。

あわせて埋没耳形成術も同時に実施しました。

術直後
術直後

手術直後の状態です。

腫れは時間の経過とともに治まります。

ボルスター縫合固定

形が綺麗にでるように、ボルスター縫合固定を行いました。

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今回の手術の術後合併症
■重篤な合併症
顔面神経や血管の走行に異常を認めることが多く、手術によって顔面神経麻痺や皮膚壊死を起こすことがあります。
また軟骨の採取部位では気胸・血胸・心タンポナーデの可能性があります。
■その他の合併症
①皮弁の生着不良・壊死
②感染(MRSAなど)、移植軟骨の露出

③糸やワイヤーの露出
傷跡が目立つ
薄毛・脱毛
長時間同じ体位による環軸椎亜脱臼{第一頸椎(環椎)と第二頸椎(軸椎)}
長時間同じ体位による褥瘡
⑧その他、予測不可能な合併症
以上のような合併症が起こった場合は、再手術や処置を行う場合もありますが、不可逆的な状態もありえますのでご了承ください。

※ここに供覧した症例は、小耳症の手術をご理解いただくためのものです。症例により結果は異なります。

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