耳垂残存型小耳症(右耳)の耳立て手術 2024/2/2

施設名担当医師
成田富里徳洲会病院丸山成一
(ヒルズ美容クリニック)  
中島康代
(成田富里徳洲会病院)

解説

2023年5月に成田富里徳洲会病院で、1回目肋軟骨移植術を行った耳垂残存型小耳症(右耳)の症例です。

1回目手術から約8.5カ月が経過し、このたび耳介挙上術(耳立て手術)を行いました。

耳垂残存型小耳症右耳の小耳症手術前の状態
最初の状態
耳垂残存型小耳症の1回目肋軟骨移植術後約8.5カ月経過の状態
1回目の手術後8.5カ月経過時

手術と経過

2回目耳介挙上術(耳立て手術)前の状態
術前

1回目手術後、約8.5カ月が経過した、耳立て(耳介挙上術)前の状態です。

耳介挙上術(耳立て手術)のデザイン
デザイン

耳介挙上術の術前デザインです。

小耳症側の右耳と健側の左耳の比較
小耳症側(右耳)と健側(左耳)
背面から見た耳の角度
背面から見た耳の角度

健側の左耳の形状を参考に、再建耳の対耳輪を通常の患者様に比べてまっすぐに作っています。

このように、なるべく健側の形に近づける工夫を行っています。

浅側頭筋膜(TPF)を挙上
術中

浅側頭筋膜(TPF)を挙上しています。

耳介挙上術(耳立て手術)手術後の状態
術直後

手術直後の状態です。

耳介挙上術(耳立て手術)手術後の状態 耳の角度
耳の角度

再建した耳介はしっかり立っています。

手術直後は腫れや赤みがありますが、時間の経過とともに徐々に落ち着いていきます。

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今回の手術の術後合併症
■重篤な合併症
顔面神経や血管の走行に異常を認めることが多く、手術によって顔面神経麻痺や皮膚壊死を起こすことがあります。
また軟骨の採取部位では気胸・血胸・心タンポナーデの可能性があります。
■その他の合併症
①皮弁の生着不良・壊死
②感染(MRSAなど)、移植軟骨の露出

③糸やワイヤーの露出
傷跡が目立つ
薄毛・脱毛
長時間同じ体位による環軸椎亜脱臼{第一頸椎(環椎)と第二頸椎(軸椎)}
長時間同じ体位による褥瘡
⑧その他、予測不可能な合併症
以上のような合併症が起こった場合は、再手術や処置を行う場合もありますが、不可逆的な状態もありえますのでご了承ください。

※ここに供覧した症例は、小耳症の手術をご理解いただくためのものです。症例により結果は異なります。

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