小耳症(右耳)の修正手術(右耳介再挙上術)2024/8/6

T.Mさん 14歳女児の修正手術記録

施設名担当医師
成田富里徳洲会病院丸山成一
(ヒルズ美容クリニック)  
中島康代
(成田富里徳洲会病院)

解説

3、4年前に永田医師が1回目と2回目手術まで行った症例です。耳のくびれを出すために今回、修正手術を行いました。

小耳症(右耳)の修正手術(右耳介再挙上術)手術前日の状態
術前(手術前日の状態)

永田医師の耳介再建手術から約3年5カ月が経過した状態です。

小耳症(右耳)の修正手術(右耳介再挙上術)のデザイン
デザイン(横から見た状態)
小耳症(右耳)の修正手術(右耳介再挙上術)デザイン(斜め)
デザイン(斜めから見た状態)
小耳症(右耳)の修正手術(右耳介再挙上術)のデザイン(耳の角度)
デザイン(耳の角度)

小耳症(右耳)の修正手術(右耳介再挙上術)術中
術中

小耳症(右耳)の修正手術(右耳介再挙上術)術中 肋軟骨ブロックの挿入
肋軟骨ブロックを挿入

もともと入っていた肋軟骨ブロックを取り出し、新たに採取した肋軟骨と組み合わせて、倒れにくい肋軟骨ブロックを作成して挿入しています。

小耳症(右耳)の修正手術(右耳介再挙上術)の術直後
術直後
小耳症(右耳)の修正手術(右耳介再挙上術)の術直後の耳の角度
術直後の耳の角度

再建した耳はしっかり立っています。

今回の手術の術後合併症
■重篤な合併症
顔面神経や血管の走行に異常を認めることが多く、手術によって顔面神経麻痺や皮膚壊死を起こすことがあります。

■その他の合併症
①皮弁の生着不良・壊死
②感染(MRSAなど)、移植軟骨の露出

③糸やワイヤーの露出
傷跡が目立つ
薄毛・脱毛
長時間同じ体位による環軸椎亜脱臼{第一頸椎(環椎)と第二頸椎(軸椎)}
長時間同じ体位による褥瘡
⑧その他、予測不可能な合併症
以上のような合併症が起こった場合は、再手術や処置を行う場合もありますが、不可逆的な状態もありえますのでご了承ください。

※ここに供覧した症例は、小耳症の手術をご理解いただくためのものです。症例により結果は異なります。

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