永田悟医師の手術症例
このページでは永田法による小耳症手術の参考として、故・永田悟医師が手術した症例を掲載しています。
※このページに記載された入院費用・詳細等は「永田小耳症形成外科クリニック」で手術を行った患者様の例です。現在の『永田法による小耳症手術』は入院費用・詳細等が異なりますのでご注意ください。詳細はヒルズ美容クリニックまで直接お問い合わせください。
再々建手術の例
耳介の再々建手術⑥
症例: 他施設で正常より前方に再建されてしまった耳介の再々建
術 前
小耳症に対してすでに某病院で手術されたものの不幸な結果となっています。再建耳介は正常よりも前に位置しており、もみあげに耳介が接しています。もっと後方に耳を再建しなおす必要があります。耳の後方には色の異なる鼠径部からの皮膚が移植されており、その一部から大人になったので陰毛が生えてきています。従来法では、このような欠点があります。
作り直し
第1回目手術
以前に移植されていた耳介軟骨を摘出し、異なる色の皮膚を切除し皮弁を形成します。頭部から分層皮膚を採取します。浅側頭動静脈を含むtemporoparietal fascia flap [TPF]を挙上します。前胸部から肋軟骨を4本採取し6個のパーツを作成し、ワイヤーで組み合わせて耳の形をした3次元肋軟骨フレームを作成します。3次元肋軟骨フレームを移植しなおして、皮膚の足りないところをTPFで被覆し、頭皮分層皮膚を移植して色を同じにします。結果として、色調が良好で輪郭もはっきりとした耳が再々建できました。
手術時間10時間、麻酔時間11時間です。
【参考費用】
※ご注意※
下記に記載した費用・詳細は「永田小耳症形成外科クリニック」で手術を行った場合の費用です。現在の『永田法による小耳症手術』は費用・詳細が異なりますので直接お問い合わせください。
手術費用は原則保険診療。収入や年齢に応じて負担額は変動します。
公的制度を利用した場合の目安(入院費込み)/0円~121万3千円
症例写真は小耳症治療をご理解いただくために、参考資料として掲載させていただいています。それぞれの症状によって、手術結果は異なりますのでご了承ください。
■小耳症手術による合併症
一過性の顔面神経麻痺 浅側頭動・静脈の血行不良による植皮の生着不良 感染、移植軟骨の露出 気胸 術後肺炎 縫合不全 ハゲ 床ずれ その他
上記のような合併症が生じた場合は、症状に応じて対処致します。場合によっては再手術を行う可能性もあります。