永田法による小耳症手術

ロゴメール相談

永田悟医師の手術症例

このページでは永田法による小耳症手術の参考として、故・永田悟医師が手術した症例を掲載しています。

※このページに記載された入院費用・詳細等は「永田小耳症形成外科クリニック」で手術を行った患者様の例です。現在の『永田法による小耳症手術』は入院費用・詳細等が異なりますのでご注意ください。詳細はヒルズ美容クリニックまで直接お問い合わせください。

通常の耳介再建手術の例

15%ローヘアーライン

症例 右耳・耳甲介型15%ローへアーライン

手術前

手術前

手術中

手術中

第1ステージ手術後

第1ステージ手術後

第1ステージ手術後

第1ステージ手術後

第2ステージ手術後

第2ステージ手術後

第2ステージ手術後

第2ステージ手術後

■手術前ならびに手術中
頭髪の生え際の低さに注意。手術中の写真を見ると、再建される耳介の上縁部が頭髪の部分にまで入り込んでいることがわかります。

■第1ステージ手術後
第1ステージ手術後6カ月経過の写真。耳介の上縁部に発毛は見られません。

■第2ステージ手術後
耳介の形状が再建され、かつ立てられています。

ローヘアーラインを伴う小耳症

術前に耳が存在すべき場所にまで髪の毛が下がって生えている場合をローヘアーライン「low hairline」を伴う小耳症と言います。このような小耳症では3次元肋軟骨フレームを移植して再建しても、再建した耳介に髪の毛が生えてしまいます。従来法のタンザー法では髪の毛が生える耳になってしまうか、髪の毛が生えない耳を作るために正常よりも前方か下方に不完全な耳介が形成され、再々建手術が必要になっていました「耳介の再々建手術参照」。

「ローヘアーラインを伴う小耳症の第1回目手術」

小耳症と同側の前胸部から4本の肋軟骨を採取し、彫刻刀とメスを用い6個のパーツに切り分け、38ゲージのステンレスワイヤーで85カ所の固定を行って耳介の立体的な3次元肋軟骨フレームを作成します。肋軟骨膜を残して肋軟骨本体のみを採取しており、採取部の肋軟骨膜を元のように縫合するので、肋軟骨は再生され採取部に陥凹変形を起こしません。
耳介が存在すべき場所の外側周囲15mmを切開し、頭皮分層皮膚を採取します。そのあとで耳介が存在すべき場所の毛根部を切除し、髪の毛を生えないようにします。毛根を切除した部位に3次元肋軟骨フレームを移植し、その上をTPFで被覆します。「TPFとは、側頭部にある浅側頭動静脈の血管を含む血行の豊富な膜のことです。側頭部皮膚を切開してTPFを挙上します。」その3次元肋軟骨フレームを被覆したTPFの上に頭皮分層皮膚を移植して耳介再建を行います。陥凹部と耳介外側にガーゼを詰め、縫合固定「ボルスター縫合固定」を行って手術終了となります。
通常の小耳症と比較して、ローヘアーラインを伴う小耳症では手術法も髪の毛が生えない耳を作るために複雑となり、手術時間は10時間を超えます。麻酔時間は11時間を超えます。

「ローヘアーラインを伴う小耳症の第2回目手術」

前胸部から2本の肋軟骨を採取し3個のパーツを作成します。それらを38ゲージステンレスワイヤーで20か所固定し、半月状肋軟骨ブロックを作成します。再建した耳介の後方から切開し、耳介の後ろを側頭部から分離します「耳を立てます」。その後ろに厚さ14mmの半月状肋軟骨ブロックを移植して密に縫合すると角度30度で再建耳介が立ちます。
移植した半月状肋軟骨ブロックを生かすためにも耳介の後ろの血行を良くするためにも、耳介後面全体を通常の小耳症手術ではTPFで被覆していますが、ローヘアーラインではTPFを使ってしまっているので、代わりとしてTPFの真下に存在するdeep temporal fascia [DTF]を挙上します。DTFは側頭部骨膜及び側頭筋筋膜へとつながる血行の良い組織です。DTFで耳介後面をすべて被覆しその上に頭皮分層皮膚を移植すると、困難なローヘアーラインであっても30度に立って色調も良い耳介が再建できます。
手術時間は9時間、麻酔時間は10時間を要します。

【参考費用】

※ご注意※

下記に記載した費用・詳細は「永田小耳症形成外科クリニック」で手術を行った場合の費用です。現在の『永田法による小耳症手術』は費用・詳細が異なりますので直接お問い合わせください。

手術費用は原則保険診療。収入や年齢に応じて負担額は変動します。

公的制度を利用した場合の目安(入院費込み)/0円~121万3千円

症例写真は小耳症治療をご理解いただくために、参考資料として掲載させていただいています。それぞれの症状によって、手術結果は異なりますのでご了承ください。

■小耳症手術による合併症

一過性の顔面神経麻痺 浅側頭動・静脈の血行不良による植皮の生着不良 感染、移植軟骨の露出 気胸 術後肺炎 縫合不全 ハゲ 床ずれ その他

上記のような合併症が生じた場合は、症状に応じて対処致します。場合によっては再手術を行う可能性もあります。